「相続川柳」から読み解く円満相続の秘訣~2021年の時流は家族との「距離感」~

Pocket



「相続川柳」から読み解く円満相続の秘訣~2021年の時流は家族との「距離感」~写真

2021.4.6

 
2016年からスタートした「相続川柳」は、多くの皆様の支えもあり、去る3月31日に第5回目の受賞作発表を行いました。
 
『親子で相続を考える会(運営:プロサーチ株式会社)』が昨年の11月5日から今年の1月31日まで作品を募集したところ、日本全国からなんと3,994句もの力作が集まりました。これまでの累計応募作品数はおよそ17,000句にものぼります。
 
ご応募いただいた皆さまに、改めて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
 
昨年から続く新型コロナウイルス感染症の影響で、今までの当たり前が覆されました。
そういった世相や気持ちを上手く表現した素晴らしい作品がたくさん集まりました。
 
特に今回の相続川柳では、相続は「家族との距離感」がキーワードだとそれぞれのご家族が認識しはじめているという時流の変化を感じています。
 
そこで本記事では、『親子で相続を考える会』と、ご協賛いただいたスポンサー様によって選出させていただいた受賞作品をご紹介しながら、円満に相続を迎える方法を読み解いていきます。ぜひ、楽しみながらご覧ください。
 
 

 「第5回 相続川柳」受賞作品

発表

  優秀賞 5作品

作品
作者の想い
「買いたい」の
声なく解体 する空き家
(20代女性・つべる様)
田舎にあった祖母の空き家の買い手が見つからず、取り壊しとなりました。
仕方がないとは言え、祖母の想いを引き継げなかったように感じ、とても残念でした。
切り出せぬ 毎週家族で 囲む鍋
(70代男性・カジ様)
相続を受ける身から譲る身になって、想うところ多々ある昨今です。
煽れずに 譲るのを待つ 後続者(車)
(30代男性・転寝五郎)
母親の方は突然認知症が始まりました。
相続に対しのんびりした親を、煽ることもできずにただ待っている心境について、煽り運転とかけて句にしました(本当の煽り運転はダメです)。
親族で 揉めてソーゾク ディスタンス
(30代男性・さごじょう様)
相続は慎重に。
いつだって 家族気遣う 丸い文字
(30代女性)
コロナで若い方の痛ましいニュースを見ると、若輩の私も遺言を書かなければと思いました。

 

  最優秀賞 1作品

作品
作者の想い
密でいい 相続めぐる 話し合い
(40代男性)
コロナ渦で人と人との距離を保つことが求められる世の中になってしまいましたが、相続について考える機会、親子の距離はもっと近くならないといけないとの思いを込めました。

 

 
 

 応募作品から見えてくる家族との「距離感」

家族
 
「相続川柳」には、その年の経済状況や流行語等を反映した句が寄せられるため、毎年違った雰囲気を楽しむことができます。今回はやはりコロナ禍ということもあり、関連するキーワードが含まれた句が多く見受けられました。
 
その中でも印象的だったのは、家族や親族との「距離感」を表現した作品が多かったことです。緊急事態宣言の発出や外出自粛、三密の回避などが必要とされる状況で、受賞作品の中にも「密」や「ディスタンス」という言葉が含まれているのがわかります。
 

 
密でいい 相続めぐる 話し合い

相続は 「いつか」を「今」に 変えて吉

向き合えた 「おうち時間」に 感謝する

親族で 揉めてソーゾク ディスタンス

 
このように、「相続」と「家族の距離感」は密接したキーワードであると認識している方が多いということが川柳から読み取れます。
 

川柳から読み取る重要な要素
・相続の話は密になるくらい、何度も話をしていかなければいけない
・そのタイミングは元気なうちに、早めに始めたほうがいい
・在宅時間が長い今こそ、家族と共に相続に向き合うチャンスである
・このまま何もしないで揉めると、家族の仲は離れてしまうかもしれない

 
これまで我々のお客様は、相続対策をしたいけど何をしたらいいかわからない…という方がほとんどでしたが、実は一番大切な本質は、皆様よく理解されているのだと思います。
 
それはつまり元気なうちに、なるべく早めに家族で取り組むことです。
 
関連記事
だからあなたの家は相続でもめる!相続専門家が教えてくれない不動産相続対策5つのポイント
 

 スポンサー賞の発表

繋がり
 
「第5回 相続川柳」では、『親子で相続を考える会』の理念に共感していただいた専門家の皆様がスポンサーになってくださいました。
 
さらに今回より新たにスポンサー賞を設け、心強いスポンサーの方々に「相続川柳」を盛り上げていただきました。

  スポンサー賞 1作品

作品
作者の想い
筆圧の 弱き遺言 みな涙
(60代男性)
父の遺言書を公証人から見せてもらった時、その筆圧の弱さと日付を知って、集まった親族みんな涙した。
生前、頑固な父親の姿を記憶していたので。

各スポンサーの皆様より、句を選出するにあたっての想いや「相続川柳」に対する考えを語っていただきました。

※クリックでYouTube動画を再生します。音量にご注意ください。

 

 

 

【「第5回 相続川柳」スポンサー企業様】
株式会社アズ企画設計様、笑顔相続コンサルティング株式会社様、一般社団法人相続診断協会様、染宮教育総研株式会社様、宮田総合法務事務所様、税理士法人渡邊芳樹事務所様(五十音順)
 

<コメントの一部>
・相続川柳は、親と子、お互いの想いを知るツールである
・短い言葉の中に自分の気持ちを込めるので、余計なものがなく素直に伝わりやすい
・子どもから大人まで誰でも取り組みやすく、相続を考えるきっかけとして最適! など

 

 「親子で相続を考えるためのきっかけ」が
 この一冊に凝縮


今回も、ご応募いただいた中から特に共感のできる作品を100句厳選し、相続のテーマごとに分類したものを小冊子にまとめました。
 
小冊子の中身は、親子の気持ちなど10のテーマに分けて、テーマごとに①川柳10選 ②作者からのひと言(選抜) ③考えるポイントを載せています。
 
実際に相続に向き合われた方の「相続や家族の思い出・想い」が詰まった小冊子ですので、この100句の中に皆さんが共感する句が必ず含まれているはずです。「相続」の話を親子で話すきっかけになるでしょう。
 
「相続川柳」小冊子のお問い合わせはこちら

プロサーチ株式会社
MAIL:staff@pro-search.jp

 

 第5回相続川柳を終えて

 

「相続川柳」は、多くの方々に支えられ、第5回まで続けることが出来ました。
 
「相続川柳」には、相続で実際に起きたことや将来の相続に対する不安、相続に対する心構えなど、様々な生の声が【5・7・5】のたった17文字の中に凝縮されています。
 
これまで数多くのご家庭の相続対策を受けてきた経験からプロサーチでは、このようなことが相続対策の重要なポイントだと考えています。

 

・円満相続には親と子の距離感が大切である
・相続対策をするうえで大切なのは『元気な今のうちから家族で取り組むこと』
・頭の中で巡っている想いや考えを整理するだけでも、それをきっかけに相続対策が進むことがある

 
親子での会話のきっかけとして相続川柳に取り組み、結果相続対策に取り組まれる方もいます。第6回相続川柳の開催も予定していますので、ぜひ興味ある方は参加してみてください。親子で話し合うきっかけになればと思います。
 

 

この記事の監修

プロサーチ株式会社 代表取締役 松尾 企晴(まつお きはる)

20歳のとき母方の祖父母を火事で亡くし、祖父祖母の相続では兄妹間の争族に発展。『またいつか』ではなく『すぐにでも』行動しなければならないことや、どれだけ仲の良い兄妹でも揉めることを痛感。会社の事業理念に『家族の物語をつむぐ』を掲げ、不動産等のモノだけではなく、親や子に対する想いや思い出などのコトも含め、家族が織りなしてきた物語(モノやコト)を親から子へと継承していくことこそが【真の相続】と考え、不動産相続のプロとして、お客様の気持ちを聴き、寄り添う姿に多くの顧客から評価を得ている。
現在は全国から寄せられる相続に関する相談の解決に尽力しながら、家族信託の提案や、相続問題解決のヒントをメルマガ・セミナーなどで情報を発信している。

 

『親子で相続を考える会』とは
「相続問題の解決」をテーマに取り組んでいる企業や専門家が集まり、「親が元気なうちに子どもと一緒に相続について取り組むためのきっかけ」を創出するために発足いたしました。
今後も、より一層世間の皆様に届くように発信を強化してまいります。
『親子で相続を考える会』にご興味がある方はぜひお問い合わせください。『親子で相続を考える会』ホームページはこちら
【お問い合わせ先】
運営:プロサーチ株式会社
TEL:03-5212-3656
Mail:staff@pro-search.jp

 

 

Pocket

無料冊子ダウンロード
無料冊子ダウンロード