シェアハウスによる空家の有効活用

シェアハウスによる空家の有効活用

シェアハウスによる空家の有効活用写真
被相続予定者
なし(相続発生から数年後)
ご相談者
40代のご夫婦
対象不動産
延床面積約40坪の空家(診療所兼住宅)
シェアハウスによる空家の有効活用写真

ご相談内容

町医者をしていたお母様から相続で引き継いだ診療所兼住宅の空家。 空いているままだと固定資産税もかかるし、思い入れのある建物でもあるため売りたくないので、診療所兼住宅で賃貸募集をしていたそうです。 ところが、1階が診療所という特殊な間取りと、実際にそこで開業したいというお医者さんも見つからず、1年以上、借り手が全くつきませんでした。 せめて固定資産税の負担分ぐらいは捻出したいとのことで、空家の活用方法で何かいい方法はないかというご相談でした。

当事務所の 提案と解決策

1階診療所部分をリフォームして、普通に戸建て賃貸として貸す方法もありましたが、駅から近くの立地でしかも目の前に公園もあります。 通常よりは少し大きな建物だったため、1階の診察スペースを共用スベースとしたシェアハウスにリノベーションすることをご提案しました。 8帖の部屋を2つに区切って4帖の部屋をいくつか作るなど、全部で7部屋のプライベートルームを作り、弊社がオーナー様から建物を一括で借り上げてシェアハウス運営をすることにしました。 借り上げ賃料なのでオーナーさんは空室の心配なし。 もちろん管理も弊社で全て行うため、余計な手間はなし。 しかも一戸建て賃貸で通常で貸すよりも高い借り上げ賃料を設定させていただきました。 5年間運用していますが、その間、空室の期間はほとんどありません。 現在は1年ごとに更新しながらシェアハウス経営を続けてもらってます。

所見

今回は思い入れのある建物で、建物の中には亡くなられたお母様が大切にしていた絵画やアンティーク家具などもたくさんありました。 通常の賃貸であれば、こうした絵画や家具は全て処分してしまわなくてはいけません。シェアハウス活用を提案させて頂いたのには実はこうした背景もあったのです。 シェアハウスであれば、こちらで家具などのコーディネートも全て行うことができるため、お母様が大切にしていた絵画を飾ることもできます。 またアンティークな家具は、みんなが集まるリビングなどの共用部に配置させてもらい、その雰囲気に合わせたリノベーションを行うことで、すごく味わいのあるお洒落な空間が出来上がりました。 まさに「家族の思い」を形にした建物活用になったと自負しております。(記:髙橋大樹)

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