定期借地での不動産活用

定期借地での不動産活用

定期借地での不動産活用写真
被相続予定者
お母様(75歳)
相続予定者
長男(45歳)、長女(42歳)
ご相談者
お母様・長女
対象不動産
約150坪の古家兼店舗
定期借地での不動産活用写真

ご相談内容

現在のお母様の住まいは土地約150坪の上に建っている築50年以上の古家兼店舗。 店舗では以前はお母様が自営業を行っていましたが、現在はお店を閉め、物置として使用中。 建物が古く、耐震性に不安があるのと、お母様も歳を取るに連れ、段差が多いため足腰に負担もかかり、隙間風などもあって冬場は寒い今の古家ではこれから先、心配だとのことでした。

当事務所の 提案と解決策

古家兼店舗の建替えも検討したのですが、借入を子供たちに残したくないというお母様の希望もあり、現在住まいになられている土地の建物を取り壊して、土地を定期借地で貸すことを提案しました。 前払い賃料でまとまったお金をもらい、近くに所有していた40坪程度の別の土地に新築の住宅を建築。 こうすることで、お母様は借入をすることなく、新しくて快適で、安心して住める自宅を手に入れることができました。 なおかつ毎月安定した地代収入を得ることもできます。 収益力だけを求めれば、もともと住まいだった場所で大きな借入をして大規模な賃貸併用住宅等に建て替えるという選択肢もありましたが、今回はお母様の希望である借入を残さないこと、先祖代々受け継いできた土地を残すことをまず第一に考え、お母様が今後生活に必要な資金がどのぐらい必要かを検討した上で、それほど収益性が高くなくても安心して手間なく貸すことができ、土地も持ち続けることができる定期借地での有効活用を選択しました。

所見

土地を手離したくないけれども、建築などの投資をしたくないという場合は、土地貸しという選択肢もあります。 定期借地では、決まった期間安定した収益が得られると同時に、最終的には土地が自分たちのもとへ戻ってきます。 また前払い賃料などでまとまったお金を最初にもらうことで、借入金をしなくても他の資産に対して投資をすることも可能です。 弊社では単純に建物を建てるという有効活用だけでなく土地を貸すことも、もちろん提案することが可能です。

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